近年、国内外で極端な気象や災害等が多発し、今後、気候変動に伴ってより激甚化・頻発化することが懸念されています。
2021年8月に公開された気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第1作業部会報告書では、地球温暖化について、人間活動の影響があることに疑う余地がないと結論付けられ、ますます世界各国が協力して気候変動対策を加速していくことが求められています。
気候変動対策を進める上では、気候変動の現状及び将来予測に関する情報が極めて重要であり、文部科学省及び気象庁は、日本における気候変動対策がより促進されるよう、国内の気候変動研究プログラム等において作成された気候変動予測データを取りまとめ「気候予測データセット2022」として公開しました。
全球及び日本域気候予測データ
台風や集中豪雨などの極端現象の将来変化を高精度に評価するため、世界全域から日本域の過去と将来の気候計算を行った結果である。
日本域気候予測データ
平成29年3月に気象庁から公表した「地球温暖化予測情報第9巻」にRCP2.6シナリオの予測、及び、2km格子の地域気候モデルの結果を追加したデータセットである。
マルチシナリオ・
マルチ物理予測データ
60km格子の全球大気モデルの結果を境界条件として、20km格子の地域気候モデルによる力学的ダウンスケーリングを行った結果である。
全球及び
日本域150年連続実験データ
世界全域と日本周辺領域について、それぞれ60km格子と20km格子の全球大気モデル及び地域気候モデルを用いて行った気候実験の結果である。
全球及び日本域確率的気候予測データ
(d4PDF シリーズ)
60km格子の全球気候モデルによる大規模アンサンブル実験の結果、及び、それらを境界値として20km格子の地域気候モデルを用いた力学的ダウンスケーリングの結果である。
全国版d4PDF
ダウンスケーリングデータ
大規模アンサンブル実験(d4PDF)の60km格子の全球気候モデルの結果を元に、5km格子の地域気候モデルを用いて日本全国を対象に各気候それぞれ732年間力学的ダウンスケーリングしたデータセットである。