地球観測に関する政府間会合 第12回年次総会および閣僚級会合報告
2015年11月9日から13日、地球観測に関する政府間会合(GEO: Group on Earth Observations)の第12回年次総会と閣僚級会合がメキシコシティにて開かれました。GEOが発足した2005年から今年10周年という節目の年を迎え、2015年は「グローバル・チャレンジに挑む地球観測」のテーマの元、3つのスローガン:Advocate(主張する)、Engage(参加する)、Deliver(実現する)を掲げ、全球地球観測システム(GEOSS)の次の10年実施計画を策定するための重要な議論が行われました。
日本からは、海洋研究開発機構(JAMSTEC)、国立極地研究所(NIPR)、宇宙航空研究開発機構(JAXA)、国立環境研究所(NIES)、東京大学地球観測データ統融合連携研究機構(EDITORIA)の5機関が集まり、JAPAN-GEO代表団として、サイドイベントの展示ブースにて、ポスターや映像で各機関の最新の研究成果などを紹介しました。
日本政府からは、文部科学省より冨岡勉文部科学副大臣、森晃憲文部科学省研究開発局審議官がお越しになり、日本代表団の統括である小池俊雄東京大学教授(文部科学省技術参与)が、ブースを訪問された要人への説明を担当しました。小池教授は、地球観測データを統合して創出した情報による分野間連携において、目覚しい研究成果をあげているデータ統合・解析システム(DIAS)のリード・サイエンティストであり、地球環境情報統融合プログラム(DIAS-P)プロジェクトの研究代表者も務めています。
同日本ブースには、中国からCao Jianlin科学技術省副大臣、ヨーロピアン・コミッショナーのCarlos Moedas氏(科学技術とイノベーション担当)も訪れ、冨岡文部科学副大臣と握手、歓談されるなど、非常に友好的で和やかな雰囲気の中で視察訪問が行われました。
本会合のさらに詳しい情報は、以下のウェブサイト(英語)からご覧いただけます。
GEO-XII Plenary & Mexico City Ministerial Summit