今年度これまでに公開されたデータセットのご紹介
今年度これまでに新たに5つのデータセットが公開されていますので、簡単に御紹介します。
- 台風予測ダウンスケーリングデータ
北西太平洋を北上する台風に着目した高解像度データセット。名古屋大学で開発された大気雲解像モデルCReSSを用いた力学的ダウンスケーリングによって作成されました。過去および将来予測の実験結果が含まれています。 - 全球の主要作物のフェノロジーイベント
全球0.5°解像度で主要穀物のフェノロジーイベント発現時期の尤度を推計したデータセット。トウモロコシ、コメ、コムギ、ダイズの2000年頃の播種期、出芽期、成熟期、収穫期等様々なイベントをについて、日別の尤度(10年間のうち何年成功裏にイベントが起こるか)で表されています。 - 統合プログラム150年連続実験データセット
60km格子の高解像度全球大気モデル(AGCM)を使用した全世界領域についての実験出力と、そこから20km格子の領域気候モデル(RCM)で日本域について力学的ダウンスケーリングした実験出力データセット。高解像度で20世紀中頃から21世紀末までの連続した実験結果であり、顕著な気象現象が過去から21世紀末にかけてどのような推移で変化していくか等を調べることが可能となります。 - CMIP5をベースにしたCDFDM手法による日本域バイアス補正気候シナリオデータおよびCMIP6をベースにしたCDFDM手法による日本域バイアス補正気候シナリオデータ
日本域1kmのバイアス補正気候シナリオデータセット。CMIP5の4GCM、CMIP6の5GCMのhistoricalおよびいくつかの将来予測シナリオ実験のデータセットをバイアス補正したものです。1900年から2100年までの8変数(日最低・最高・平均気温、降水量、全天日射量、下向き長波放射、風速、相対湿度)についての日データが含まれています。
上記のうち「全球の主要作物のフェノロジーイベント」を除く4つのデータセットは、いずれも近日公開予定の「気候変動データセット2022」の一部をなすものです。
それぞれのデータセットの詳細・ダウンロードは上記のリンクからそれぞれのメタデータを御参照下さい。