フィリピン共和国科学技術省ダバオ局長がDIASを訪問・視察されました

 
2023年2月21日、フィリピン共和国の科学技術省ダバオ局長アントニー・サレス博士ならびにダバオ市の現地ステークホルダー計12名がDIAS視察のため、東京大学生産技術研究所を訪問されました。

DIASから喜連川優 NII所長/東京大学特別教授、根本利弘 東京大学地球観測データ統融合連携研究機構准教授、生駒栄司 同特任准教授、安川雅紀 同特任助教が対応し、大型ディスプレイルームにてDIASの歴史やコンセプト、システム、蓄積しているリアルタイムデータやその応用事例などに関する紹介を行いました。また、地球環境データプラットフォームが稼働するサーバルームにも立ち寄られ、DIASのハードウェアを実際に見学していただきました。

DIASは土木研究所水災害・リスクマネジメント国際センター(ICHARM)およびフィリピン共和国ダバオ市の現地ステークホルダーとの協働で、気象のリアルタイムデータや洪水ハザードマップ、リアルタイム洪水予測の共有、人材育成のためのe-Learning等の機能を有する「知の統合システム」を構築しており、当該システムを使って現地のファシリテーターの育成を行っております。この協働を通じて、アントニー・サレス局長らはDIASプロジェクトに大変興味を持たれ、今回のDIAS訪問が実現しました。

アントニー・サレス局長は2月に開催されたICFM9(The 9th International Conference on Flood Management)のプレナリーセッションにてDIASを活用した河川流域の災害回復力と持続可能性を強調され、また、DIAS訪問にて引き続きDIASを積極的に活用したい旨を述べられ、DIASとの協力関係の強化が確認されました。

今回の訪問をきっかけに知の統合システムが強化され、洪水予測や気候変動影響評価を通じた水害リスクの軽減が進むものと期待されます。DIASは今後も、海外貢献にも積極的に取り組んでいきます。


左から、喜連川優特別教授、アントニー・サレス局長
 
 

喜連川優特別教授によるDIASの説明

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