東京大学社会連携講座「水循環データ統融合の展開学」開設のお知らせ
東京大学は、アジア航測株式会社、株式会社建設技術研究所、日本工営株式会社、株式会社パスコ、株式会社東京建設コンサルタント、八千代エンジニヤリング株式会社と連携して、2017年10月1日に社会連携講座「水循環データ統融合の展開学」を東京大学大学院工学系研究科社会基盤学専攻内に設置しました。
概要
- 設置期間: 3年間 (2017年10月1日~2020年9月30日)
- 設置場所: 東京大学大学院工学系研究科社会基盤専攻
- 名称: 水循環データ統融合の展開学(英文名:Water Cycle Data Integrator)
- 出資元: アジア航測株式会社、株式会社建設技術研究所、日本工営株式会社、株式会社パスコ、株式会社東京建設コンサルタント、八千代エンジニヤリング株式会社
本講座では、地球観測データや数値モデル、社会経済データを効果的に統融合する地球環境情報プラットフォーム(DIAS)を用いて、水循環と水関連分野のデータ統融合を促進する研究開発を推進します。さらに、それにより得られる科学知を体系化して教育を行うとともに、国内外での調整を通して社会に実装し、公共的利益を創出することを目指します。
本講座が取り組む具体的な研究課題は次の通りです。
- 大規模水災害や気候変動適応対策に有用な情報の提供
- 水循環と水関連分野のデータやモデルの統融合を実現するデータ基盤をDIAS上に構築
- 水災害への対応能力の向上を国内外で推進
期待される効果
水循環と水関連分野のデータやモデルの統融合が進むことで、自然科学と人文・社会科学分野によるデータの共有や異分野間の学際研究が促進されます。また、行政や住民などの多様なステークホルダーの意思決定を支援する科学の知を生み出し、広く共有される環境づくりを進めることで、科学的根拠に基づく持続可能な開発や防災・減災の社会実装が促進されることが期待できます。