DIASの機能

基盤システム

DIASは超大容量データのアーカイブと解析およびシミュレーションを行うため、合計100PBの超大容量ストレージ/解析空間と16コア×200ノード以上の解析クラスタをもちます(2023年3月現在)。また,各地のデータセンターやスーパーコンピューター保有機関との間で高速にデータを転送するため,国立情報学研究所(NII)の学術情報ネットワークSINETにも接続しています。

堅牢なデータベースと巨大な解析空間を有するDIAS基盤システム上には、多分野からの莫大な量の地球環境データが蓄積されているだけでなく、さまざまなデータ処理アプリケーションや解析ツールも用意されています。このような統合的データ基盤を活用することで、異なるデータ間の重ね合わせや関連分析が容易となり、個別研究では見えなかった新たな知やサービスが創出できるとの期待があります。また、ある目的で開発したツールが別の目的に再利用できるようになり、分野を越えた横展開への道も期待されます。つまりDIAS基盤システムは、成長型のデータベースと解析空間に基づき、コミュニティの中でアプリケーションがスパイラル的に拡張・強化されていく構造を備えているといえます。

アプリケーション開発

DIASアプリケーション・ツール群とは、科学知の創出および地球環境や地域社会など具体的な問題解決を目的とし、各分野の科学者と情報分野の科学者が協働企画・協働生産しながらデータ蓄積・検索、解析、可視化などの機能を実装した、基盤システム上のソフトウェアやサービスを指します。これらのアプリケーション・ツール群は、地球環境や地域環境に関するデータセットへのアクセスを容易にするだけでなく、ユーザーにとって関心のある時間や空間の範囲を指定する機能なども備えています。

 

研究開発コミュニティ

DIASでは、複数分野にわたって研究開発プロジェクトを推進し、分野横断的な研究の支援や社会実装、社会貢献を実現してきました。また、各分野の研究者をはじめとしたDIASユーザーが活発な交流を行えるよう、年に2回程度のイベントを開催して意見交換を実施しています。