2020年3月13日

【開催終了】DIASシンポジウム 2019-2020「地球環境データを用いた社会課題解決に向けて」オンライン開催

本イベントは終了いたしました。ご参加ありがとうございました。

 
文部科学省委託事業「地球環境情報プラットフォーム構築推進プログラム」では、大容量かつ多様な地球環境データを取り扱うための「IT基盤」としてデータ統合・解析システム(DIAS)を構築しながら、防災、気候変動、水循環、生物多様性、農業等の研究を行う「ドメイン研究者」と、その研究成果を社会実装につなげるアプリケーションの開発を行う「IT研究者」による社会課題解決に向けた取り組みを行っております。本シンポジウムでは、DIASの成果に加え、地球環境データを用いた気候変動適応や防災、観光資源としての気象利用などの研究活動を広くご紹介した上で、DIASの更なる活用に向けた議論を行います。皆さまのご参加を心よりお待ちしております。

開催のご挨拶

DIASシンポジウム2019-2020は、新型コロナウイルスの感染を防ぐという観点から、日比谷三井カンファレンスでの開催を中止し、一部の講演をオンラインで開催いたします。早くからお申し込みを頂いた方には多大なご迷惑をおかけしたことをお詫びいたします。今回、感染を防ぐという目的ではありますが、今後のシンポジウムなど情報共有の場、イベントなどの在り方を検討していく良いきっかけにしてまいります。次回また皆様とお会いできることを楽しみにさせていただきつつ、まずは皆様にとって本シンポジウムが実り多きものとなりますように期待申し上げます。

井上 準二(一財)リモート・センシング技術センター 常務理事

コロナウイルス対策のため本年のシンポジウムはインターネットを通じて開催させて頂くことになりました。参加者の皆様が直接にお会いし意見交換する機会を提供することが出来ないのは大変残念ではありますが、こうして沢山の方々に参加登録して頂き、開催出来たことに大変感謝しております。

コロナウイルスによる感染が原因で世界中で沢山の方がお亡くなりになりました。シンポジウムを開催するにあたり、まずは、心より哀悼を表し、また今も病気と闘っておられる方々のいち早い回復をお祈りいたします。

DIASは来年度、来週から今フェーズの最終年度となります。つまり、来年度は今フェーズの仕上げの年であり、また商業利用を含めた社会実装も重視した次期フェーズにつなぐ大変重要な年になります。

これまで様々な取り組みをしてきました。本日紹介させて頂くのは豪雨災害ですが、都市洪水の予測など災害対策、治水と利水のバランスの最適化、アフリカの感染症対策、降雨量と農業等多くの取り組みがDIASを通じてなされてきています。社会で実際に実験的に利用されつつあるものや、あるいはあと一歩で利用できそうなものもあります。実績は大分積みあがってきました。

しかし、私たちが直面する社会的課題はまだまだ沢山あります。例えば持続可能な開発目標、SDGsに関連し、日本政府は8つの分野を優先分野として掲げています。その中で強靱で質の高いインフラの整備、省エネ・再エネや気候変動影響、プラスチックなどによる海洋汚染や森林保全・生物多様性、さらにはデジタル技術を活用した科学技術イノベーションなどはDIASが貢献できそうな分野です。

こうした社会課題解決のためにDIASがすべきことはなんでしょうか。DIASには大量の有用なデータ、高い計算能力、そして研究者のネットワークがあります。広範な分野でDIASのポテンシャルを掘り起こすには、農業や林業、土木、建築、エネルギー、インフラなど様々な分野の研究者や産業との連携にもっと踏み込むべきではないかと感じています。また、連携というのは簡単ですが、相手があってのものですか。残念ながら、社会全体としては、DIASの知名度はあまり高くないのが実情です。DISAを紹介すれば、そのポテンシャルに驚く人が多く、もっと知りたいという人が殆どです。社会的知名度を上げることも必要でしょう。チームDIASとして、最後の一年、学究、産業、そして政策が三位一体で社会的課題に取り組めるようネットワーク強化に取り組みたいと思います。

さて次期フェーズですが、現時点では白紙です。私は、研究者の皆さまや産業利用を考えられている方々、また政府や自治体の方々とも話をさせて頂きました。多くの方々との話をしたことで、先ほども述べましたが大量の貴重なデータ、高度な計算機能とICTノウハウ、研究者ネットワークの3つの要素を同時に持つことがDIASの強みということが再確認できました。見方を変えれば、データや計算機能だけをとれば、世界のトップではないが、3つを揃えたプラットフォームは世界に類をみない、ということです。この特徴を生かすことが次期フェーズでも必要であり、また学究、産業、政策の三位一体の連携が必要だということかと思います。

今回シンポジウムが、研究者の皆さまには、こうした成果を共有し、私たちが直面する社会的課題に対するソルーション開発につなげるヒントになれば、と期待します。また社会での利用を考えている方、あるいは社会的課題に直面しソルーションを求めている方には、DIASはこんなことが出来るのか、そうであればこんなことはどうだろうか、ということを考える機会になればと考えております。
変則的な形のシンポジウムですが最後までお付き合い頂くようお願い申し上げます。

本郷 尚 DIASプロジェクトマネジャー

DIASの取り組み


LIVE配信に関して

LIVE配信の視聴方法につきましては、ご登録の皆様に個別にご案内差し上げているメールをご参照ください。引き続き参加登録は受け付けております。参加(視聴)ご希望の方は、以下のフォームよりお申込みください(外部の登録サービスに遷移します)。
本イベントは終了いたしました。ご参加ありがとうございました。


LIVE配信スケジュール: 2020年3月27日(金)

13:30-14:15
池内幸司2019年台風19号等による豪雨災害の教訓とDIASを活用した防災・減災対策
池内 幸司 東京大学大学院工学系研究科社会基盤学専攻 教授、東京大学地球観測データ統融合連携研究機構長
1982年東京⼤学⼤学院⼯学系研究科修⼠課程修了後、建設省に⼊省。内閣府(防災担当)参事官、国⼟交通省河川計画課⻑、近畿地⽅整備局⻑、⽔管理・国⼟保全局⻑、技監、国⼟交通省顧問などを経て2016年10⽉より現職。京都⼤学客員教授、神戸大学客員教授、筑波⼤学客員教授、⽇本⼤学客員教授、東京⼯業⼤学⾮常勤講師、中央⼤学兼任講師などを歴任。専⾨分野は、⽔害等の⾃然災害に対する防災・減災対策、良好な河川環境の保全・復元、⽼朽化が進むインフラの戦略的な維持管理・更新など。博⼠(⼯学)(東京⼤学)、技術⼠(総合技術監理部⾨、建設部⾨)
14:15-14:30 気象・海象現象の観光資源化促進 DIASを利用した蜃気楼・流氷情報ツール「知床ポータル」の開発
舘山 一孝 北見工業大学地球環境工学科 准教授
2001年北見工業大学大学院工学研究科博士後期課程システム工学専攻修了、工学博士。株式会社オホーツク流氷科学研究所海洋開発部研究開発課研究員、北海道大学低温科学研究所附属流氷研究施設特別研究員などを経て2012年より現職。専門は力学、リモートセンシング論、寒冷地環境科学概論等。
14:30-14:45
喜連川優COVID-19時の教育 中国に学ぶ
喜連川 優 国立情報学研究所 所長/東京大学生産技術研究所 教授
1983年東京大学博士課程修了。工学博士。講師、助教授を経て現在同大教授および国立情報学研究所所長。ビッグデータの基盤技術開発やプラットフォーム構築を推進し、DIAS第1,2期、「情報爆発」特定領域研究、情報大航海、最先端研究支援プログラム(FIRST)等国家プロジェクトを多数先導。情報処理学会会長、日本学術会議情報学委員会委員長等を歴任。専門はデータベース工学。
14:45-14:50
クロージング
司会
 向井田 明(一財)リモート・センシング技術センター DIAS推進室 室長
1993年RESTEC入社後、JAXA地球観測衛星、地球観測プラットフォーム技術衛星" みどり"及び"みどり2号"、陸域観測技術衛星"だいち"などの運用、データ解析 にたずさわる。特に"だいち"では東日本大震災をはじめとした災害に対応した。現在、"だいち2号"等、地球観測衛星のデータ配布およびソリューション提供業務を担当。

発表資料ダウンロード

講演を予定していた登壇者の発表資料を下記のリンクよりダウンロードいただけます。

小池俊雄「質の高い成長」へ向けた水情報の統融合
資料ダウンロード(PDF)
小池 俊雄 国立研究開発法人土木研究所 水災害・リスクマネジメント国際センター (ICHARM) センター長
ICHARMセンター長、東京大学名誉教授、日本学術会議会員。社会整備審議会河川分科会会長、日本学術会議の防災関連委員会委員長等を兼任。専門は河川工学、水循環の科学、環境心理学。DIASの開発を主導するとともに、河川流域規模から地球規模の水循環の観測や予測研究を進める傍ら、合意形成を目的とした環境評価や行動に関する心理プロセスの研究を基に河川事業に関わる合意形成の実務に貢献。IPCC2007年ノーベル平和賞受賞貢献感謝状(2007)、中国科学院アインシュタイン教授賞(2009)、2010年日本水大賞国際貢献賞(2010)、水文・水資源学会学術賞(2015)等を受賞。
柴崎 亮介水災害発生後の被害推定と、企業活動誘導;マルチエージェント深層強化学習を用いた企業モデリング
資料ダウンロード(PDF)
柴崎 亮介 東京大学空間情報科学研究センター 教授
都市から国スケールでの人流・車流マッピング、観測データとシミュレーションモデルを同化によるナウキャスト・フォアキャスト技術などに関する研究を進めている。また地理空間情報の流通や統合による価値創造を進めるG空間情報センターを主宰。
 気候変動下で甚大化する佐賀平野の高潮災害に対する適応策の立案に向けた検討
資料ダウンロード(PDF)
橋本 典明 九州大学大学院工学研究院付属アジア防災研究センター 教授
1981年九州大学大学院工学研究科修士課程修了後、運輸省に入省。運輸省港湾技術研究所海洋エネルギー利用研究室長、水理研究室長、独立行政法人港湾空港技術研究所海洋水理・高潮研究室長などを経て、2005年より現職。専門分野は海岸工学で、これまで沿岸海象の観測調査法と解析技術の開発および沿岸海象の特性解明と予測技術の開発を長年にわたり実施してきた。近年は、気候変動に伴い甚大化する沿岸災害に対する適応策に向けた研究を実施している。博士(工学)(九州大学)。

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DIAS事務局:
一般財団法人リモート・センシング技術センター